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ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院と聖マーガレット教会(イギリス)
Westminster Palace, Westminster Abbey and Saint Margaret's Church - United Kingdom


世界文化遺産 <1987年登録>
イギリス ー ロンドン


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ウェストミンスター宮殿 - The Palace of Westminster


   19世紀、火事で焼失したウェストミンスター宮殿は、世界一豪華な“宮殿”の名を持つ国会議事堂として再建されました。それ以来、国会議事堂として世界の議事堂建築の模範とされてきました。上院の議場を見下ろす18体の彫像は、マグナ・カルタ受諾に立ち会った貴族です。市民権を保証したその文書は、議会政治の原典でした。毎年秋、国会の開会時にエリザベス2世はウェストミンスター宮殿を訪れ、開会宣言を行います。
   ウェストミンスター宮殿はテムズ川に面しています。そのネオ・ゴシック様式の姿は、「夢の城」と称されました。ビッグ・ベンの鐘は、世界標準時とわずか1秒の誤差に押さえられています。19世紀に産業革命が頂点に達し、世界の工場となった大英帝国は、圧倒的な力を背景に新時代の時を刻みました。


ウェストミンスター寺院 - Westminster Abbey


   11世紀にエドワード王は、ロンドンの西方に大規模なゴシック建築の大聖堂と宮殿を建立し、そこをウェストミンスターと呼びました。そのうちの1つがウェストミンスター寺院です。1066年以降、歴代の国王は、大聖堂で戴冠式を挙げ、死後は堂内に埋葬されました。王族の他、貴族やニュートンなどの著名人もそこに埋葬されています。700年受け継がれた戴冠式の玉座、その樫の椅子に腰掛けて国王29名が誕生しました。戴冠式に使用する玉座は映画「King's Speech (英国王のスピーチ)」でも使用されています。2011年4月29日にウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングが行われたのもウェストミンスター寺院です。
   ウェストミンスター寺院は、14世紀末までにほぼ完成しましたが、正面部分は16世紀初め、塔は17世紀と長期間にわたって建設されました。現在多くの学校で使用されている始業、終業のチャイムの音は、同寺院のために1927年に作曲された「ウェストミンスターの鐘」が元となっています。


聖マーガレット教会 - The Anglican church of St Margaret


   下の写真はウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会のスリーショットです。ロンドンアイから眺めることができます。