Database Lecture 6/10

前回の復習
• 関係論理と関係代数

• SQL

宿題
• 商品名、卸先名、卸値、仕入値、仕入先
  
  商品名 卸先名 -> 卸値
  商品名 仕入先 -> 仕入値
  
  
  という関数依存性があるので、この二つの表を作れば良い。
  このとき、関数依存性の左の属性をキーとする。
  卸: 商品名 卸先名 -> 卸値
  仕入れ: 商品名 仕入先 -> 仕入値
  
  商品という一つだけの関係を作っても良い。(利点と欠点はなんだろう?)
  
  
• 学生名、学籍番号、科目、担当教官、担当教官番号、成績
  学籍番号-> 学生名
  担当教官番号-> 担当教官名
  科目、担当教官番号, 学籍番号-> 成績
  
  
  という関数依存性があるので、この3つの表を作れば良い。
  
  学生: 学籍番号 学生名
  教官: 担当教官番号 担当教官名
  成績; 科目、担当教官番号, 学籍番号 成績
  
  
  キーは、関数属性の左値とする。
  
  
• 学生名(ID)、所属学科名、学生室名、研究課題、先生名(ID)、先生室名

  研究課題が先生と生徒で複数持っていて、学生の課題一つには一人の 先生がつくということにしよう。そこで課題番号というのを追加して、

  学生名-> 学生室名
  学生名-> 課題番号,先生名

  先生名-> 所属学科名, 先生室名

  先生名,課題番号 -> 研究課題

  と考える。もし、課題番号を学校全体でユニークなものするならば、
  課題番号-> 先生名,研究課題

  学生名-> 課題番号

  とすることができる。

図を書くには

• マッキントッシュならば、クラリスワークスのドローが使えるはずだ。 それを、PostScript ファイルに落せば良い。

• IBMPCならば、やはりクラリスワークスのドローが使えるはずだ。 この場合はプリンタにLaserWriter NTX-J を指定する。するとドライバ 側からPostScriptファイルに落すことができる。

• Unix(AIX)ならば、xfig, tgif というプログラムがある。これは どちらもPostScriptを出力することができる。

図をメールで送るには

メールで図を送るには二つの方法がある。
• uuencode して、メールに入れる。
  例えば、file.eps だったら、

              % gzip < file.eps | uuencode file.eps.gz > uu
  

  このuuというファイルをメールに入れれば良い。
• MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions) を使う
  まず、日本語のメールとfile.epsを用意する。

   
              % mailto his-e-mail@his-domain
              ~*
  

  ~* を打つと、

  Please choose which kind of data you wish to insert:
  
  0: A raw file, possibly binary, of no particular data type.
  1: Raw data from a file, with you specifying the content-type by hand.
  

  と聞いてくるので、1 と答える。ここで、

  Enter your choice as a number from 0 to 1: 1
  
  If you want to include non-textual data from a file, enter the file name.
  If not, just press ENTER (RETURN): 
  

  と聞いてくるので file.eps や自分で用意したファイルを入れる。すると、

  Enter the MIME Content-type value for the data from file file.eps
      (type '?' for a list of locally-valid content-types): 
  

  と聞いてくるので、
  • 自分で入れた日本語には、text/plain
  • 自分で入れたPostScriptには、application/postscript
  • 自分で入れたGIFファイルには、image/gif
  • 自分で入れたJPEGファイルには、image/jpeg
  と指定する。最後に ^D (Control-D)を入れるとメールが送られる。
  
  普通はMHを使うのだろうが、AIXにMIME対応のMH はのっていない。 しかも、metamail, mailto はあるが、どちらも日本語対応ではな い。しかし、日本語のテキストを含めることはできる。

Mini-SQL を使うには

cw01,cw02,cw03,cw04 の上でMini-SQLのサーバmsqldが動いています。 (動いてなかったり、沈黙していたりしたら、kono@ie.u-ryukyu.ac.jp までメールすること)

これに、自分の学籍番号のデータベースが作ってあります。j93034 だったら、 cwxx または bwxx から、


       % /usr/open/Minerva/bin/msql -h cw01 j93034
       Welcome to the miniSQL monitor.  Type \h for help.
       mSQL > 

とする。もちろん、自分で /usr/open/Minerva/bin をパスに入れれば msql で Ok。 ここで、\e と入力すると、エディタが立ち上がるので、

       create table test (
	    name    char(10) primary key,
	    age     int,
	    phone   char(20)
      )

と入力する。そこでエディタを抜けて、\g とすると、このSQL が 実行される。

抜ける時には、\q とするか、^-D を入力します。^-C で殺してしまって もいいけど、その時は、/tmp/*.dat が残ってしまう。 そういうこときは、手動で rm /tmp/*.dat すること。(あーあ...)

例題のデータベース

これとは別にtestというデータベースに全員からアクセスできるデータ を用意してあります。

create table 学生 (
   学籍 char(10) primary key,
   名前 char(30),
   名前読み char(40)
)

create table アカウント (
   学籍 char(10) primary key,
   アカウント char(40)
)

create table ソフトウェア工学 (
   学籍 char(10) primary key
)
create table データベース工学 (
   学籍 char(10) primary key
)
create table アンケート (
   名前 char(30) primary key,
   学籍 char(10),
   名前読み char(40),
   d char(40), e char(40), f char(40), g char(40),
   h char(40), i char(40), j char(40), k char(40),
   l char(40), m char(40), n char(40), o char(40)
)
となっている。最後のものは、この前、とったアンケートを
表にまとめたものである。(そう、属性名、テーブル名に漢字を
使えるようにしてある)

いろいろ試して欲しいが、

 質問によっては時間がかかるものもある
 あまり大きなデータベースを作らないこと
などに気を付けること。

Query図

test データベースから、ソフトウェア工学を取っている学生で血液型が O型の人の探しだすことを考えよう。残念ながら全員が学籍番号を書いている わけではないが、学籍番号と名前の対応表がある。

これから、

select 学生.学籍,学生.名前,アンケート.d 
   from ソフトウェア工学,学生,アンケート
   where アンケート.d = 'O'
    and 学生.名前 = アンケート.名前
    and 学生.学籍 = ソフトウェア工学.学籍

というSQLを作ることができる。

問題

前回の宿題

• 学生名、学籍番号、科目、担当教官、担当教官番号、成績

  で設計したデータベースを作成するSQL文を作れ。属性名、テーブル名は 英語に直すこと。 そのデータベースから、田中先生の教えている 数学の科目の学生成績一覧を作るSQLを作成せよ。 これのquery図を作成してE-Mailで提出すること。