Subject: 反逆者の月
From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO)
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Date: Sat, 31 Mar 2007 19:24:25 +0900
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河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

最初の印象は...

　「え〜、また、月で巨大球形宇宙船を拾う話かよ」

でした。後半の印象は、

　「戦争ごっこ小説は、やっぱりつまらない」

だったかも。SF なガジェットも宇宙船を除けばだめだめだと思う。

本当の戦争でも、もしかすると、現場の兵士ってのは、こんなも
のかも。Discovery Channel で、第二次世界大戦前の日本の映像
を流していたけど、子供達は集団で*竹槍もって*戦争ごっこを
する。もちろん、僕も子どもの頃は戦争ごっこしたけどさ。

「エンダー」でも、そうなんだけど、どんな兵器を使って、いく
ら人を殺しても、実は、そういうゲームの延長なのかも知れない。
そして、そう思わせるような洗脳が兵隊の訓練なんでしょう。「
訓練通りにやれば勝てる」みたいな。

この話は特にひどくて、他の人よりも強力に改造された身体を
持っているという仮定のもとに、仲間がどんどん殺されている
なかを、前進していく、みたいな話なんだよな。

まぁ、相手の悪人を「狂人だから」で片付けるのは簡単でいいか
も知れないが、それじゃぁ、イラク戦争をひき起こした、あの大
統領と同じレベルの知能だと思う。これを喜んで読む人は、イラク
戦争にも喝采を送ったのだろうなぁ。

家族が殺されたからって、数万人を殺す権利を得るって考えって
一般的なの?

人類が直面している危機は、戦争なんかよりも、もっと他にあって、
そっちの問題の方が、はるかに難しくて、そして、興味深いのに、
こんな本書いていていいのか? ってなこと考えてました。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科